「最近身体の疲れがとれない」「やる気がでない」「むくみがとれない」などありませんか?もしかすると腎臓が疲れているかもしれません。本日は腎臓から健康を作る方法について解説していきます。
腎臓を良くするとどうなるの?
巷では、腸活など腸内環境を整えて健康を良くしようとする人が増えています.もちろん腸内環境は大事ですが腎臓を整えることも腸内環境と同じくらい健康には大切です。
では腎臓を良くするとどうなるのでしょうか?
腎臓を整えると、身体の中の老廃物や入らないものを除去したり、血液中の酸性、アルカリ性のバランス調整,電解質のバランスが改善され血液がさらさらになります。
血液がさらさらになると冷えや、むくみ,肌の改善といった美容だけでなく、免疫力の改善による病気にもならない身体を手に入れることができます。また血液がさらさらだと酸素や栄養を各細胞に行き渡らせることができ,身体全体が元気となり,新陳代謝も促進されるため疲れがとれやすくなります.
そのほか造血ホルモンの活動も活発となり貧血の改善、活性型ビタミンDにも影響し骨粗鬆症予防にも繋がります。腎臓を良くすることでこんなにも恩恵を預かることができるのです。
そもそも腎臓の働きとは?
そもそも、腎臓の働きとはどんなものか詳しく説明していきます。
腎臓とはご存じの方も多いと思いますが、老廃物や入らないものを体外へ排出し、必要なものを体内に再吸収する働きがあります。
例えば腎臓が悪くなった時、身体の中に老廃物が溜まってしまうことで尿毒症を招いてしまったり、身体に必要なたんぱく質などを排出してしまうことで筋萎縮、アルブミンの低下、低栄養に陥ってしまいます。そのため血液検査で老廃物であるクレアチニンの量が増えたり、尿検査でたんぱく質を含んだ尿(たんぱく尿)がみられると腎機能が低下している可能性が示唆されるのです。
また腎臓は血液中の酸性、アルカリ性のバランスも整えています。人間の身体はpH7.35~7.45と弱アルカリ性に保たれていますが,体内の細胞が活動すると酸が発生します。その酸は呼吸や,腎臓による排出により酸を対外に排出することで,弱アルカリ性を保っているのですが,腎機能が低下し身体が酸性に傾くと血液が酸化してしまいます。酸化は各細胞にダメージを与えてしまうだけでなく血液もどろどろにしてしまいます。
どろどろになった血液は酸素や栄養を各細胞に十分行き渡らせることができず疲れやすくなるほか、免疫細胞を隅々まで巡らせることができなくなりウイルスに感染してしまうリスクを高めてしまいます。
また血液がどろどろだと循環が悪く末端の冷えがみられます.冷えは心機能や末消血管の循環不良だけでなく、腎機能も影響しているのです。
また腎臓はレニンというホルモンにより血圧を調整しています。血圧を維持することで尿のろ過機能を正常に保っているため腎機能が低下すると高血圧に陥ってしまいます。高血圧により、血管を収縮させた場合、腎臓の血管も同様に収縮するため腎臓への血流量が減り更なる腎機能の低下といった悪循環となってしまいます。
腎臓には、老廃物の除去、必要な栄養の再吸収、血液中の酸性、アルカリ性のバランス調整、電解質のバランスの維持が備わっているのです。
腎臓を良くしよう
では腎臓を良くするためにはどうしたら良いでしょうか?
答えは腎臓に負担をかけないことです。
では腎臓に負担をかけないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
一つは塩分をとりすぎないこと。
塩分、つまりナトリウムを摂取すると腎臓は血圧が上昇するため血圧の調整を行うことで負担となります。その負担を軽減させるのがカリウムになります。カリウムは利尿作用がありナトリウムと結びついて体外へ排出を促し血圧のコントロールをしてくれるため塩分を控え,カリウムを適度に摂取すると良いでしょう。
二つ目は腹八分目にすること。
食事量が多いとその分腎臓の働きが増えるため腎臓には負担となります。特に現代に食事は品添加物や人工甘味料など腎臓に負担のかかるものが多く添加しているため食事量を減らし休ませることも大切です.また寝るときは腎臓も休みが必要です。寝る2時間前には食事をとらないようして、しっかり睡眠を確保した方が良いでしょう。
三つ目はたばこをやめること。
たばこは肺機能だけでなく、腎機能の低下をもたらすとわかっています。できる限り吸わないほうが良いでしょう。
まとめ
上記のことを実施して腎臓を良くすることはもちろんですが、何でも過度にやりすぎるのは身体に良くありません。例えば、食品添加物の多いお菓子などは制限しすぎるとストレスになってしまいます。また腎機能が低下している場合カリウムを過剰摂取すると高カリウム血症に陥ってしまいます。何事も過度にやらず、無理をせずやれると良いと思います。是非参考にしてみてください。