1日3食食べることが本当に正解ですか?

私たちは、小さい頃から「3食しっかり食べなさい」と教育されてきたため、特にお腹が空かなくても朝食を食べることがあります。もちろん朝食を食べることは体内時計がリセットされ自律神経が整うというメリットもあります。しかし1日3食食べることは内臓への負担、内臓脂肪への蓄積、オートファジーの不活化というデメリットもあります。

正しく理解して自分で考えて食事の回数を選択することが大切です。本日はオートファジーについて解説していきます。

内臓への負担

食べた食べ物はどういった過程でカラダにエネルギーとなるかご存知でしょうか?

食べた食べ物は胃の胃酸により消化され、腸へ向かいます。胃で消化しきれなかった物は腸に行き不要なものは便として排泄され,必要なものは吸収され肝臓へ運ばれます。肝臓でカラダのエネルギーとなるように分解、あるいはアルコールなどは解毒されます。

つまり、食事をすることで胃、腸、肝臓などの内臓はフル回転して働くのです。

1日3回食事をするということは内臓を休みなく働かせていると同義であると言えるでしょう。

胃が働きすぎると胃酸の過剰分泌による胃粘膜を傷つけたり、腸が働きすぎると腸内環境の悪化、免疫力の低下、 肝臓では肝硬変となる場合もあります。

食事と食事の間をしっかり空けて内臓を休ませてあげることも必要ではないでしょうか。

オートファジーとは

オートファジーという言葉をご存知でしょうか。

オート(自分自身)でファジー(食べる)という2つの単語が組合わさった言葉で、細胞内の古くなったたんぱく質が新しく作り替えられるということを意味します。

60兆個以上あるといわれている人間の細胞ですが、主にたんぱく質で作られています。

カラダの中でいらなくなったたんぱく質は多くは便や尿で排出されるのですが、残りは細胞内に溜まっていき、細胞を衰えさせカラダに不調や、老化あるいは様々な病気へと繋がってしまいます。

オートファジーは細胞に溜まっている古くなったたんぱく質を分解してそれらをもとにエネルギーを作ります。

つまり、オートファジーによって古くなったたんぱく質などの老廃物が一掃され生まれ変わった細胞となり、カラダの機能が活性化されるということです。

しかしこのオートファジーが常にカラダの中で働くわけではありません.そもそもオートファジーはカラダの中のエネルギーが枯渇した際に生存しようと活性化してエネルギーに変えるのです.一日3食食べてカラダの中が栄養で満ち溢れていてはオートファジーを働かせることはできません.

ではオートファジーを活性化させるためには食事と食事の間はどのくらい空けたらいいのでしょうか.

それは16時間です.

 16時間と聞くとしんどいように思いますが,決してそんなことはありません.例えば,夕食を20時に食べた場合,朝食を抜きさいすれば昼食を12時に食べれば16時間プチ断食が可能です.

 それでも大変だと思う方がいるかもしれません.そうした際はナッツ類の摂取をお勧めします.ナッツ類は低糖質で良質な脂肪の摂取も可能です.加えてミネラルや食物繊維も豊富であるため我慢できない場合は間食として摂取して無理のない範囲で行うと良いかと思います.

まとめ

今回は1日2食をお勧めしてきましたが,1日3食食べることでのメリットもあるため,ご自身で考え選択する必要があります.

 例えば,「私は夜眠れないのよね.」という方は自律神経を整え体内時計をリセットする必要があるため1日3食食べる必要があるかもしれません.

 またある人は「なかなか疲れが取れないのよね.」という方はオートファジーを働かせ各細胞を生まれ変わらせる必要があるため1日2食にする必要があるかもしれません.

 なんとなく1日3食食べるのではなく自分自身の体調に合った食事量を選択してみてはいかがでしょうか.ご参考にしてみてください.

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