栄養とストレスは密接に影響しあっています。私たちも野菜をしっかり食べている人とジャンクフードばかり食べている人ととでは前者のほうが、ストレスが低いことがおおよそ検討がつくのではないでしょうか。
科学的にも証明されており、栄養がしっかり取れていないとストレスが増加する要因としては、活性酸素による影響が有力視されています。
活性酸素とは、人はエネルギーのために酸素を必要としますが、身体のなかに入って代謝された一部はこの活性酸素となります。活性酸素、いわゆる「酸化」ですが,これが増えた場合,各細胞にダメージを与えてしまうのです。
「酸化」は金属などで錆びてしまうのは容易に想像がつくかと思います.あるいはりんごを切ってしばらくすると変色するのをイメージできるかと思いますが,これは酸化して細胞にダメージをもたらした結果なのです。
人も同様に活性酸素が増加した場合細胞が傷ついてしまい老化や肌荒れだけでなく、脳にもダメージを与えてしまいます。
呼吸は人間が生きていく上で必要不可欠ですが,それ以外に活性酸素が増加する原因があります.それが不健康な食生活にあるのです.
不健康な食事
活性酸素が増加する食事として有名なのがサラダ油です.キャノーラ油や大豆油のような精製油の多くが酸化ダメージを受けやすく製造の過程で大量の活性酸素を発生します.
そのような油で作った揚げ物やファストフードを食べれば,あなたの身体は大量の活性酸素を吸収し,細胞の老化を進ませるだけでなく,メンタルまで悪化させてしまうことになります.
では,どんな食べ物を食べるとメンタルを改善するのでしょうか.
腸内環境を改善することがストレスを軽減する!?
腸は最大の免疫器官であることはご存じの方も多いのではないでしょうか.人体の60%の免疫細胞は腸内に生存しており腸内環境を良くすることは様々な病気を防ぐことに繋がります.
腸内の環境を良くすることは他にもストレスにも関係しているといわれています.有力視されているのが,脳の神経伝達物質であるセロトニンが関係しているといわれています.このセロトニンというのは感情をコントロールする働くがあることから「幸せホルモン」と呼ばれており,腸内細菌が血管を通って脳に作用しセロトニンの分泌を促すと言われています.
つまり腸内環境を良くすることはセロトニン分泌を促しストレス軽減に繋がるのです.
腸内環境を良くする方法としてはプレバイオティクス,プロバイオティクスがあります.それぞれみていきましょう.
プレバイオティクス
プレバイオティクスとは,腸内細菌のえさを食べることで腸内環境を良くする方法です.腸内細菌のえさを食べることで,腸内細菌の良い菌である善玉菌を増殖させ腸内環境を整えることができます.
具体的には,食物繊維やフラクトオリゴ糖が挙げられます.食物繊維はイモ類,海藻類,キノコ類に多く含まれており,腸の蠕動運動を促通し便通に良くなることは多くの方がご存じかと思います.
フラクトオリゴ糖は知らない方もいるかもしれませんが,砂糖を発酵させて作った難消化性の成分です.難消化であるため,胃で消化されずに腸にまで届き腸内細菌のえさとなります.
フラクトオリゴ糖は砂糖に近い甘さがあるのに対しカロリーは砂糖の半分くらいなので、砂糖の代用としも利用することができます。
プロバイオティクス
プロバイオティクスとは,直接良い菌を食べることで腸内環境を良くする方法です.プレバイオティクスのように腸内細菌のえさを食べるのではなく,直接良い菌である善玉菌を食べることで腸内環境を良くしようというものです.
善玉菌の代表といえば乳酸菌.ビフィズス菌やアシドフィルス菌などいろいろな種類があり,この善玉菌が増えると,体の健康や美容に欠かすことのできない有効成分が作られ身体を良くしてくれます。
具体的には,納豆,キムチ,ヨーグルトなどの発酵食品が挙げられます.腸内細菌は100兆個といわれており,数多くの菌があります.そのため単一の食べ物だけを摂取するではなく,複数発酵食品を食べることが必要です.
まとめ
ストレスはこの世界に存在する限り誰もが降りかかるものです.プレバイオティクス(食物繊維、フラクトオリゴ糖),プロバイオティクス(発酵食品)を摂取することで腸内環境を整え,セロトニンの分泌を促しストレスを減らしていきましょう.是非参考にしてみてください.