笑って失敗できる人,「失敗力」がある人こそが一番強い!?

 失敗って良いことですか?

 成功は全人類が良いことと言うでしょう.失敗は多くの人が悪いことと認識します.本当に失敗は悪いことなのでしょうか.人は失敗を恐れるあまり,現状のまま「何もしないこと」を選択することが多くありませんか.どうしたら現状を打破することができるのか私なりに考えていきます.

「成功」の反対は何?

 私たちは必ず「成功」する道がであれば,絶対に「成功」する方向に向かいます.3億円の宝くじが必ず当たると言われれば,宝くじを絶対に購入します.しかし人生「必ず,絶対,100%」ということはまずありません.「必ず成功する」といわれたら疑う必要があります.では,どうしたら成功することができるのでしょうか.

 「成功」という一側面のみを考えていても物事の本質を捉えることが難しく,物事を考える際はその物事の対極を考えていくと導きやすくなります.対極する側面を考えていくことで多角的に物事を捉えることができます.

 では「成功」の反対は何でしょうか?

多くの人は「失敗」と考えたのはないでしょうか.

 では「絶対に成功しない方法」はどんな方法でしょうか?

 答えは「何もしない」です.何もしなければ成功することは絶対にありません.つまり「成功」の反対は「何もしない」だと私は考えています.もしなにかに「成功したい」のであれば行動に移さない限り必ず成功しません.今の現状から変える必要があるのです.今の現状を「変える勇気」が必要になってくるのです.

何もしないことのリスク

 先ほど,「成功」の反対は「何もしないこと」と述べましたが,「何もしないこと」は失敗もしないのでしょうか.決してそんなことはないと思います.

 何もしなくても時は不変的で刻一刻と過ぎていき季節が変わり,気温が変わり,世間が変わり,人では年齢が変わり,筋肉,肌,骨が絶えず変化していきます.

 その移り行く日常に対して適応することなく人間は動くことも,食べることも「何もしない」と限りなく死へと繋がっていき,マイナスな状態に導かれていくのではないでしょうか.

「何もしないこと」は変化し続けている世の中にとって失敗なのではないでしょうか.

小さな失敗の積み重ねが「失敗力」を身に付ける

 先ほども述べましたが「何もしないこと」はリスクがあります.しかし人はなぜ「何もしない」ことを選択するのでしょうか.理由の一つとして「何かをする」と「成功」する可能性がある反面「失敗」する可能性も秘められているからではないでしょうか.

 「新しい手技を身に着けたい」「新しい企画をたてたい」「新しい事業を立ち上げたい」

 人は失敗することを嫌います.「失敗」を恥と思い,周囲にみせたくないと思い,「失敗」には負のイメージに満ち溢れているからです.

 では「失敗」を嫌うことがなくなれば「成功するために何かをする」ことができるかもしれません.ではどうしたら「失敗」を嫌わなくて済むのでしょうか.

 矛盾していますが「失敗」することだと思います.「失敗」の積み重ねは「失敗」に対しての恥を減らし「失敗力」を身に付けられると思います.

 人間はここまで発達したのは,道具をもつようになったからでも,二足歩行になったからでもなく,環境に対して適応できたからです.人は適応する能力に長けているのです.

 人は必ず「失敗」に対する環境にも慣れてきます.しかしいきなり「大きな失敗」すると環境に適応する前に恐怖心が増して立ち直れなくなる可能性があります.

 そのため小さな失敗を積み重ねることが「大きな失敗」も笑って過ごせる「失敗力」を身に付けることができるのではないでしょうか.

 ウォルト・ディズニーは大人も子供も楽しめる夢の国「ディズニーランド」建設に資金融資してもらうため企画書を何回も書いて提出したそうです.

 しかし銀行に融資を断られた数はなんと300回以上.何度も何度も失敗して成功を掴んでいるのです.ウォルト・ディズニーは「失敗力」に長けているのです.

 10の失敗は,10の失敗ができた事実が生まれ,1の失敗より10倍成長してるのではないでしょうか.

 必ず「成功する道」を歩んでも楽しくはありません.1+1の勉強を一生勉強しても楽しくありません.引き算,掛け算,割り算の「失敗の道」が人生を豊かにする材料となるのではないでしょうか.

 笑って失敗できる,「失敗力」を身に付けることが成功の鍵ではないでしょうか.

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