睡眠の質を高めるためには3つのホルモンを意識しよう

 皆さんは一日何時間睡眠をとっていますか?

 睡眠時間が,6時間以下の人は7時間以上の人と比べて4.2倍,5時間以下となると4.5倍も風邪を引きやすくなります.

またそれだけでなく5時間以下の人は食欲増進ホルモンが促進され,食欲抑制ホルモンが減少するとの報告もあります。

さらに甘いものや油ものといった糖質や脂質を欲するようになります。夜更かしした際にカップ麺やお菓子が食べたくなるのにはちゃんとした理由があります.

睡眠は免疫,健康に関係しており大切となります.今回は睡眠について解説していきます.

眠りはじめが成長ホルモン分泌アップ!

 成長ホルモンとは,新陳代謝を活発にし骨や筋肉の成長,肌,髪の再生を促したり,体脂肪を燃焼したりする作用があります.

 成長ホルモンは,1日の総量の70%が睡眠中に分泌されます.特に睡眠の前半に出現する深い睡眠時に集中して分泌されます.

睡眠時間が短いと成長ホルモンの効果を全身に受けることができません.眠り初めの3時間は睡眠を途切れないようにするとよいでしょう.

暗闇でメラトニン分泌アップ!

 メラトニンというホルモンをご存じですか?

これは睡眠ホルモンと呼ばれ体内時計に働きかけ覚醒と睡眠を切り替えて自然な眠りを誘う作用があります.

 このメラトニンですが,光刺激により分泌量が変化し日中日光などを浴びると分泌が抑制され覚醒し,夜間光刺激が少ない暗闇で分泌が促進され自然に眠くなるという作用があります.

 しかしスマホやパソコンから発しているブルーライトは太陽光と同じ波長であるため夜みているとメラトニン分泌量が抑制され睡眠の妨げになります.

また目をつぶっていても網膜で光刺激は感知されるため例え小さな豆電球でもメラトニン分泌は抑制されます。そのだ可能であれば遮光カーテンで豆電球も点けずに暗闇で眠ることをお勧めします.

 逆に朝起きた際にカーテンを開け日の光を浴びることでメラトニン分泌は抑制され覚醒されスッキリとした目覚めとなるのです.

 その他にもメラトニンは活性酸素を抑制する抗酸化作用のほか,成長ホルモンを促進する作用があります.

メラトニンの分泌を意識した生活を心がけると良いでしょう。

トリプトファンを食べよう

たんぱく質に含まれる必須アミノ酸「トリプトファン」は幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の原料になるものです。

セロトニンは日中の活動の意欲を向上させるだけでなく、夜になると、脳の中で「メラトニン」に変換されます。

メラトニンは先ほどもお伝えしましたが、睡眠を促します。トリプトファンを摂取すると日中の活発的に動け、夜の快眠をもたらしてくれます。朝食に摂取することをおすすめします!

まとめ

成長ホルモン、メラトニン、セロトニンを意識すると自ずと睡眠の質が向上します。

朝は日の光を浴びてメラトニン分泌を抑制し覚醒を促します。朝食は魚介類、大豆などセロトニンの原料となるトリプトファンを摂取し日中を元気に過ごし、夜になればセロトニンがメラトニンに変換され、睡眠を促進。さらに暗闇で眠ることで効果倍増です。眠りはじめは成長ホルモンが分泌され新陳代謝を促します。皆さん意識してみてください.

眠れないあなたを救う「睡眠ファースト」

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