新人の頃は治療について勉強したいけど何を買っていいかわからないですよね.
私もタイトルと先生の名前だけを頼りに50冊ほど本を買いました.そんな数ある
本の中から厳選して整形疾患に対する本をご紹介します.
結果の出せる整形外科理学療法
著者は理学療法士として超有名な山口光圀先生,福井勉先生,入谷誠先生です.
この本は理学療法士なら絶対に手元においておかないといけない本といっても
過言ではありません.
肩関節といえば山口光圀先生!!その山口光圀先生が考える肩関節の評価と治療
が書いてあります.また福井勉先生はバイオメカニクスからの観点,皮膚運動学を
中心に書いてあります.バイオメカニクスの考え方は疾患問わず全患者に対して
利用できるものであり治療の根幹になる部分だと思います.
最後に今は亡き入谷誠先生です.入谷誠先生は入谷式インソールとして有名で
足部の機能解剖,評価,インソールについて書いてあります.
機能解剖から評価,治療と多少難しい部分もありますが,臨床に役立つ本で
あることは間違いありません.
私も何十回も読んでる本で,その都度新しい発見があり臨床に役立てています.
運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略
著書は工藤慎太郎の本です.この本は非常にわかりやすい本です.
この本は3つのステップに分けて考えており,考えやすく適切な評価を実施できる
ように作られています.
ステップ1どう動かすと痛むのか:力学的ストレスの明確化.伸ばされていたい
のか,圧縮されて痛むのかなどどうしたら痛むのかを評価していく.
ステップ2どこが痛むのか:解剖学的評価.疼痛部位の解剖学的組織を確認して
痛みを把握していく.
ステップ3なぜ痛むのか?:運動学的評価.なぜ,その部位に損傷や機能障害が
生じたのかを運動学的に明確化していく.
この3ステップで考えて評価していくため頭で整理しやすい本となっています.
機能解剖学的触診技術(下肢・体幹)(上肢)
林典雄先生著書の本です.触診技術というのは整形外科疾患に問わず,理学療法士
として必須の治療技術だと思います.林典雄先生は機能解剖学で有名な先生です.
理学療法士は機能解剖を知らないと治療は出来ないと思っています.また,リスク
管理にもなります.
内容としては機能解剖と触診方法が書かれている本で,入職して最初の1~2年目まで
に身に着けたい知識,技術が詰まった本です.
整形外科運動療法ナビゲーション(上肢・体幹)(下肢)
この著書も林典雄先生の本です.この本は疾患別に機能解剖学,整形外科疾患の知識
運動療法が記載されており,治療に結び付けやすい本です.実際のケーススタディも
記載されており治療の仕方,考え方がわかりやすい本となっています.
上記の機能解剖学的触診技術と合わせて購入したい本となっています.
マッスルインバランスの理学療法
著書は荒木茂先生の本です.マッスルインバランスとは,「筋の不均衡」を意味
し,理学療法士が身体運動を考える際に極めて重要な概念だと思います.
痛みや機能障害を抱えている症例の多くは,筋活動に継続的な不均衡が生じ,
異常な運動パターンが繰り返される.この異常パターンが慢性化してマッスルインバラ
ンスとなり疼痛を誘発するという考え方です.マッスルインバランスの評価,治療
さらにエクササイズまで紹介されている本です.理学療法士としての考え方の一つ
として知っていてほしい本です.
他にもおすすめの勉強会をご紹介しているので,合わせて読んでみてください.
まとめ
私は上記5つの本の考え方を中心に整形疾患に対して治療を進めていっています.
数多く本を購入した私が絶対におすすめする本です.試してみてください.