医者が処方した薬とは異なり気軽に手に入るサプリですが,そこに潜むサプリの危険性をご存じですか?サプリとは言い換えれば人が科学的に配合した化学物質です.手軽に手に入るからこそ注意が必要です.今回はサプリについて解説していきます.
カルシウムサプリの危険性とは
骨粗しょう症の予防として骨を強くすることから多くの方がサプリとして摂取しているのではないでしょうか.しかしカルシウムは血管や心臓への負担があることが分かっています.
その理由としては,サプリで大量に取るカルシウムの一部は骨へ吸収されますが,あまった分のカルシウムは石灰化して血管へ定着してしまうため心筋梗塞のリスクを高めてしまうのです.そのリスクはおよそ31%も悪化すると言われています.特に400㎎以上と大量に摂取するとリスクが高いためもし摂取するときは量に注意が必要かと思います.
食事でのカルシウム摂取はサプリと違って大量に摂取することはなく時間をかけてゆっくり処理するため血液中に残ることもありません.カルシウムはサプリではなく食事から摂取することをお勧めします.
またカルシウムは同時にビタミンDを摂取すると骨吸収が促進されるため,日光浴などでビタミンDを吸収し食事でカルシウム摂取することが良いかと思います.
ビタミンAサプリの危険性とは
ビタミンAは,目や皮膚の粘膜を健康に保つ働きがあるビタミンです.しかしビタミンAをサプリで過剰に摂取すると肝臓に負担がかかります.
ビタミンAは脂溶性ビタミンといわれ,水溶性と比較して水に溶けないため,身体の中で代謝されずに蓄積することで肝臓にダメージを与えます.それは寿命を縮めるほどとの論文がいくつか出るほどです.こちらもレバーやにんじんなどの食事で摂取することをお勧めします.
また脂溶性ビタミンは他にもビタミンD,E,KとありビタミンA同様に体内に蓄積しやすいためサプリでの摂取量には注意が必要となります.
ビタミンCの危険性
ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ骨や腱などの結合タンパク質のコラーゲンを生成に必須のビタミンです.そのため血管,軟骨,歯を正常に保つ働くがあります.
そのためビタミンCが不足すると壊血病や皮下出血,骨形成不全,貧血に陥りやすくなります.
またビタミンCはビタミンA,C,Eとともにエースといわれておりそれぞれ抗酸化作用があり,身体の中の酸化を防ぎ病気を予防する効果があります.
酸化とは物質と酸素が結びつく化学反応で鉄が錆びるのも放置していた食品の味が落ちるのも酸化が原因です.近年では体内の酸化が原因で寿命が縮むことがはっきりしており酸化を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンCはとても健康には必要なビタミンです.
ただそんな抗酸化作用のあるビタミンCですが,サプリになるとフリーラジカル(有害性の物質)へと変化し身体を攻撃する可能性もあるとされています.また白内障や虫歯になるリスクもあります.
ビタミンCは野菜や果物から摂取すると良いでしょう.
まとめ
むやみにサプリに手を出さず,食事から摂取することを心がけてはみてはいかがでしょうか.もし摂取する場合は医師に相談することも一つではないでしょうか.参考にしてみてください.