アンチエイジングには苦痛⇔回復のサイクルが必要な理由

 カラダは苦痛と回復を繰り返すことでカラダの免疫システムを活性化させ成長させていきます。このサイクルを使わなくなると心肺機能の低下、廃用だけでなくシワの増大など老化まで影響してきてしまいます。

今回はアンチエイジングについてご紹介します。

運動による苦痛

「私を滅ぼすに至らないすべてのことが、私を強くする」

ホルミシスという言葉をご存知でしょうか。

人のカラダとは少量の毒(苦痛)であれば、カラダに良い影響を与えるというものです。

分かりやすいのは運動です。

 運動により筋に負荷を与えた場合、筋繊維に軽微な損傷が起こります。しかし損傷した筋に対して修復作業がカラダの中に起こり、損傷した筋が元通りに回復するだけでなく、以前より強い筋へと働きかけ筋力を向上させます。

つまり、筋力をつけるためには、普段より多少強い負荷による苦痛が必要であり、それが筋の成長に繋がるのです。

運動による効果は多くのエビデンスで証明されており、その効果は疑う余地はなく心肺機能の改善、筋力の向上だけでなく、死亡率の低下、外見の若返りすることまで報告されています。

運動することは、苦痛⇔回復サイクルを活性化しアンチエイジング効果をもたらします。

しかしなかなか普段運動することが難しいかと思います。

日常生活の活動を意識することからはじめてみて、少しずつ掃除、洗濯など日常生活の活動を増やしていくと良いかと思います。またウォーキングによる効果も様々なところでカラダに良い影響を与えると報告されています。

ランニングや筋トレなどが苦手な方はまずウォーキングからはじめてみるのも手ではないでしょうか。

フィトケミカルによる苦痛

とうがらしを思い浮かべてください。

とうがらしには辛味の成分であるカプサイシンがあります。これは抗菌作用がありカビなどの菌から身を守り、生き抜くために身につけたものです。

他にも柿のタンニンは鳥などから守るために苦み成分を出すことで食べられないようにしています.緑茶のカテキンは害虫から身を守るためです.このように植物は自然の中で様々な外敵から生き抜くために毒を出します.

 この外敵から守る成分は私たちが摂っても軽微な毒として反応します。ここでも私たちのカラダはホルミシスの効果を発揮します。その軽微な毒(苦痛)が私たちのカラダには良い効果を生み出すのです。

ポリフェノールも同様のことがいえます.ポリフェノールのほぼすべてに人に酸化ダメージを与え,体内の「炎症抑制システム」を起動させます.その炎症によるダメージを修復させ,細胞を若返らせます.

ポリフェノールは赤ワイン,トマト,なすなどに赤紫色に多く含まれています.

ポリフェノールはフィトケミカルの一部です.フィトケミカルは他にも含硫化合物などがあります.

含硫化合物も軽微な毒として作用します.スルフォラファン,イソチオシアネート,アリシンなどが有名で,強い風味と香りを持った成分が多いのが特徴です.

ブロッコリーはスルフォラファンを含む野菜です.玉ねぎ,ネギ,ニラなどのネギ属野菜はアリシンを含む優良な野菜です.大根や小松菜などのアブラナ科もイソチオシアネートを含みカラダの細胞を若返らせます.

 覚えるのが難しいかと思います。濃い色の野菜や、苦味のある野菜を分け隔てなく食べることを心がけると良いかと思います。

まとめ

軽微な苦痛はホルミシスが働きカラダを若返らせます.軽微な苦痛とは運動,フィトケミカルの豊富な野菜が挙げられます.この二つを取り入れて苦痛⇔回復のサイクルを働かせ若々しさを手に入れましょう.是非ご参考にしてみてください.

不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる

最新情報をチェックしよう!